【米の保存方法】冷蔵庫?常温?冷凍保存?プロが教える最適な保存法
はじめに
毎日食べるご飯。
美味しくいただくために、米の保存方法って気になりますよね。
この記事では、米をおいしく長持ちさせるための保存方法を、「冷蔵庫」・「冷凍庫」・「常温」の3つのケースに分けて徹底解説。
さらに、炊いたご飯の保存方法や、非常時の防災食としての米の保存方法についても詳しくご紹介します。
米を正しく保存する理由とメリット
なぜ米を正しく保存する必要があるのか?
米を適切に保存することで、以下のメリットが得られます。
- 鮮度を保つ: 新鮮な米は、ふっくらと炊き上がり、甘みも豊かです。
- 無駄をなくす: 適切な量を保存することで、無駄な買い物を防ぎ、食費の節約にもつながります。
- 防災への備え: 災害時にも、備蓄しておいた米があれば安心です。
米の間違えた保存方法とデメリット
高温多湿の場所に米を保存するのは、保存環境としてはNGです。
そのような環境に置いておくと、下記のような悪影響が出てきます。
デメリット一覧
- 米の味が悪くなる
- 米に虫が発生する
- 米へのにおい移りが起こる
- 米にカビが発生する
米の保存方法(冷蔵庫・冷凍庫・常温)
それでは、実際にどのような保存方法がオススメなのかを解説していきます。
まず、白米・玄米に限らずお米は、肉や魚と同じように「生鮮食品」です。
保存方法や時期によってもお米を美味しく食べられる保存期間の目安があります。
- 春、秋:精米後一カ月ほど
- 夏:精米後二週間ほど
- 冬:精米後、二カ月ほど
※保存環境や温度により目安は変化します
最初に結論からお伝えしますが、「冷蔵庫・冷凍庫・常温」の中で保存に一番適しているのは、「冷蔵庫」。
特に「野菜室」がおススメです。
冷蔵庫(野菜室) | 冷凍庫 | 常温 |
---|---|---|
それでは、お米の保存方法ごとの詳しい説明をしていきます。
冷蔵庫の保存方法
米の保存は、直射日光が当たらない冷暗所で、温度が15度以下の場所に保存するのが理想です。
冷蔵庫の中で、その環境に一番近しいのが「野菜室」。
ただ、袋のまま野菜室に米を保存することはNGです。保存環境に合わせて、保存方法についても正しく理解する必要があります。

米は、「密閉した袋(ジップロックやペットボトル容器、専用の米びつなど)」に入れて保存しましょう。
米のにおい移りや酸化などを防ぐ効果があります。
ジップロックなどの袋の場合は、中の空気をできるだけ抜くことが大切です。
また、冷蔵庫内の冷気の吹き出し口に入れると冷えすぎて乾燥したり、扉付近に置くと扉の出し入れの際に温度が上下しやすいため、扉の開閉に影響が少ない奥に置くとより良い環境で保存できます。
NG行為としては、容器を洗わず継ぎ足しで米を追加したり、濡れたままの手で計量コップや米を触る行為は止めましょう。
カビや虫の発生につながり、米の品質を著しく低下させてしまいます。
冷凍庫の保存方法
冷凍庫でお米を保存すると、米の水分が固まりひび割れを起こしてしまう可能性があります。
また、冷凍庫の強い冷気で米が乾燥し、パサパサになる可能性もあり、解凍時に水分のバランスが崩れ、炊いた時の食感が悪くなることがあります。
冷凍庫での米の保存はさけましょう。
炊いたご飯の冷凍は長期保存が可能なので、詳しくは下記の「炊いたご飯を冷凍する方法」を参照してください。
常温での保存方法
冷蔵庫に保存できない場合は、適切な方法で行えば常温でも米の保存は可能です。
ただし、温度や湿度管理が難しく、虫がわきやすいなどのデメリットもあります。
また、店頭で売っている5キロや10キロの米袋は小さな穴が開いており、乾燥・湿気・臭い移り・品質の劣化が進んでいきますので、ジップロックなどの密閉容器に移して保管しましょう。
保管場所としては、直射日光が当たらない、風通しの良い涼しい場所に置きましょう。
キッチンや窓際などは、温度が高くなったり、湿気が高くなったりするため避けてください。湿度が高いとカビが生える可能性が出てきます。
以下のような場所は常温での米の保存に向かないので、避けましょう。
▼ 常温での米の保存に向かないNG環境 ▼
- キッチン: コンロの熱や炊事の際に発生する水蒸気で、高温多湿になりがちです。
- シンク下: 排水管からの湿気や、生ゴミによる雑菌繁殖の恐れがあります。
- 浴室付近: 浴室は高温多湿なため、米にカビが生える原因になります。
- 窓際: 直射日光が当たり、温度が上昇しやすいため、米が乾燥したり、虫がわいたりする可能性があります。
- 冷蔵庫の上: 冷蔵庫から出る熱や、食品の匂いが米に移ってしまう可能性があります。
- ゴミ箱の近く: 生ゴミの匂いが米に移り、異臭を帯びる可能性があります。
- 洗濯機の上: 洗濯機の振動によって、米が傷つき、品質が低下する可能性があります。
また米びつは定期的に清掃し、虫よけに唐辛子や専用の虫よけを入れて、虫対策をしておくのがオススメです。
炊いたご飯の保存方法
炊いたご飯は、冷蔵でも冷凍でも保存することが可能です。
保存方法によってそれぞれ下記のような特徴があります。
冷蔵保存 | 冷凍保存 | ||
---|---|---|---|
保存期間 | 2~3日 | 1カ月程度 | |
解凍時間 | 短い | 長い | |
食感 | 比較的良い | パサパサ |
炊いたご飯の冷蔵保存する方法
冷蔵保存は、炊きたてご飯の美味しさを短期間保つことができる便利な方法です。
しかし、乾燥しやすく、日持ちが短いというデメリットもあります。これらのメリット・デメリットを理解し、適切な方法で保存することで、より美味しくご飯をいただけます。
まずは、米の冷蔵保存のポイントをまとめます。
- 粗熱をとってから保存する
- 密閉容器に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
- 2~3日以内に食べきる
冷蔵保存のメリット
- 短期間であれば、炊きたての味を保てる: 冷凍に比べて、解凍の手間が少なく、温め直すだけで炊きたてに近い状態に戻せます
- 急な来客にも対応できる: 冷蔵庫に保存しておけば、急な来客時にもすぐにご飯を用意できます。
- 少量ずつ保存できる: 1食分ずつ小分けにして保存すれば、無駄なく使い切ることができます。
冷蔵保存のデメリット
- 乾燥しやすい: 冷蔵庫は乾燥しているため、時間が経つとご飯がパサパサになりやすいです。
- 日持ちは短い: 冷蔵庫で保存できる期間は、2~3日が目安です。それ以上保存すると、味が落ちてしまいます。
- 雑菌が繁殖する可能性も: 密閉容器に入れていても、完全に雑菌の繁殖を防ぐことはできません。
炊いた米の正しい冷蔵保存4ステップ
炊きたてのご飯は、熱いうちに容器に移すと、容器が変形したり、結露してカビが生えやすくなることがあります。粗熱をしっかりと取ってから容器に移しましょう。
ご飯を平らにすることで、均一に冷えるので、解凍時にムラなく温めることができます。
空気との接触を少なくすることで、乾燥を防ぎ、雑菌の繁殖を抑えます。ラップや保存容器など、密閉性の高い容器を使用しましょう。
冷蔵庫の温度は5℃以下が理想です。冷蔵室の奥の方など、温度が安定している場所に保存しましょう。
野菜室がオススメです。
炊いたご飯の冷凍保存する方法
炊いたご飯を冷凍保存することで、長期間美味しく保存することができます。
冷蔵保存と比べて、より長く保存でき、急な来客時や忙しい朝にも便利です。
最初に、米の冷凍保存のポイントをまとめます。
- 粗熱をとってから冷凍する
- 1色ずつ小分けにする
- 一カ月程度保存可能だが、1週間を過ぎると味の劣化が始まる
冷凍保存のメリット
- 長期保存が可能: 冷蔵保存に比べて、長期間保存できます。1ヶ月程度保存しても、美味しく食べられます。ただし、1週間を過ぎると徐々に劣化し、味は落ちていきます。
- 大量に調理しても安心: 一度にたくさん炊いて、冷凍保存しておけば、食べたい時に食べたい量だけ解凍できます。
冷凍保存のデメリット
- 冷凍庫のスペースを取る: ご飯を冷凍保存するためには、冷凍庫のスペースが必要です。
- 少し水分が抜ける: 冷凍と解凍を繰り返すことで、ご飯が少しパサパサになることがあります。
炊いた米の正しい冷凍保存4ステップ
炊きたてのご飯は、熱いうちに冷凍すると、水蒸気で容器が曇ったり、ご飯がべちゃべちゃになったりすることがあります。粗熱をしっかりと取ってから冷凍しましょう。
1食分ずつラップで包んだり、保存容器に移し替えることで、解凍する際に無駄がなくなります。
ご飯を平らにすることで、均一に冷凍でき、解凍する時もムラなく温めることができます。
冷凍庫の温度は-18℃以下が理想です。冷凍庫の奥の方など、温度が安定している場所に保存しましょう。
米の保存に関するよくある質問
米びつのお手入れ方法を知りたい
米びつの基本的なお手入れのポイントは下記のとおりです。
- 1カ月に一度は、米びつをお手入れする
- お手入れする際は、必ず米びつから据えてのお米を出す
- 洗ったりして、隅々まで掃除する
- 米びつが濡れたままにせずしっかりと乾燥させる
- 唐辛子などを入れて虫よけ対策をする
米びつの種類とお手入れ方法
米びつの種類によってお手入れ方法は異なってきます。
◆木製の米びつ
- 木製の米びつは湿気に弱いため、定期的に天日干しをして乾燥させる
- ヌカなどが付着したら、乾いた布で拭き取る
◆プラスチック製の米びつ
- プラスチック製は水洗いできるものが多い
- 食器用洗剤で洗い、水洗い後は、しっかりと乾燥させる
◆ステンレス製の米びつ
- ステンレス製は水に強く、水洗いが可能
- ヌカなどが付着したら乾いた布で拭く
- ステンレス専用クーリーナーで磨くと、光沢がよみがえる
◆ジップロック
- お手入れの際に新しいジップロックに入れ替える
- 虫よけ対策として唐辛子などを入れる
防災食としての米の保存方法
地震や台風など、いつ起こるかわからない災害に備えて、米を防災食として保存しておくことは非常に大切です。
災害時、食料調達が困難な状況でも、米があれば温かい食事をとることができ、心身ともに安定した生活を送ることができます。
防災用に最適な米の種類
防災用に最適な米の「精米度」は、低い方が栄養価が高く、長期保存に向いています。玄米や分搗き米がおすすめです。
また品種は、「古代米」など、長期保存に適した品種が適しています。
アルファ米とは?
防災用の非常食として人気のアルファ米は、水やお湯を加えるだけで簡単においしく調理できます。
アルファ米は、炊き立てご飯を教則乾燥させた製品で、以下の特徴があります。
- 長期保存が可能(通常5年、一部製品では最大7年)
- お湯または水を注ぐだけで簡単に調理可能
- 軽量でコンパクト、持ち運びに便利
- 電気やガスがなくても食べられる
- 保存料を使用せずに長期保存を実現
アルファ米の種類は豊富で、白米だけではなく五目ご飯、わかめご飯、赤飯など様々な味が楽しめます。
災害時の米の調理方法
アルファ米のように水やお湯を加えるだけで調理できる米を用意しておくことはもちろん、炊飯器が使えない際には、「バーナー」や「カセットコンロ」があれば、炊きたてのご飯を食べることができます。
キャンプ用品としても多く売られていますので、それらを事前に準備して万が一の事態に備えましょう。
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